BOTANICAL ITEM
大きくなって他の鉢に植え替えても、もし枯れてしまっても、
きれいに洗って、何度でも、ながく使える。
植物にも、人にも、地球にもうれしい植木鉢ができました。
内径が約11cmで、おおよそ3.5号サイズの持ち運びやすい大きさです。シンクでたっぷり水やりしたり、ハンギングにも大きすぎず、植物もしっかりと根が張れるちょうど良い鉢サイズです。
植物にとって、根が呼吸できる環境が何より大切。
鉢底の穴は小さくても、土の下には特殊なメッシュ構造を施した専用インナープレートが、通気性をしっかりと確保します。
根が張ってもプレートごと抜けるので、植え替えの際に鉢を壊す必要がありません。
土や水あか、ほこりなど、汚れが目立つ受け皿を見せない構造です。
鉢底内部には空気が入れ替わるスペースがあるので、鉢内の通気性を高め、培養土の乾きを促します。
鉢受け皿をなくすことで、ポットスタンドや、ハンギングツールなど、植物の飾るスペースが広がります。
培養土ひと粒ひと粒に十分な水を行き渡らせるには植木鉢の2〜3倍、1.5L程度が必要で、排出される水を受けるには、鉢受け皿ではとても足らないのです。トロケルの植木鉢は、あえて鉢受け皿がありません。それは植物のことを思うからこそ、シンクや屋外に移動して、たっぷりと水やりをして欲しいからなのです。
鉢をシンクや屋外に移動し、水をたっぷりあげたら何度か傾け余分な水分を落とします
鉢底から水が流れ出すと、鉢内の微塵が排出され、空気も入れ替わります
そのまま30分程度放置して、しっかりと余分な水を排出したら鉢底を拭きます
その際に、鉢を傾けて鉢底穴にたまった水も吸い出しておきます
しっかりと水を切った鉢は、棚や吊り下げる場所に戻します
わずかに垂れてくる水や土の微塵は、鉢の中に溜まります
使用する培養土の水はけ性能や、植物の根の張りや太さなど特性によって、余分な水が排出されるまでにかかる時間が異なります。10分毎を目安に鉢を傾けて、鉢底に溜まった水の量を確認し、水がきれるまでの時間の目安をみつけてください。しっかり水をきっておかないと、垂れてくる場合がありますのでご注意ください。
乾燥を好む植物
鉢内の通気性の良さ利用し、粒状培養土を使用することで乾燥を好むパキポディウム、アデニウムなどの塊根系やユーホルビア、サボテン、アガベに適した環境をつくることができます。
枝垂れる植物
インテリア性の高いハンギングできる植木鉢は、フィロデンドロンやマドカズラ、ホヤなどのように蔓が枝垂れる植物にも向いています。しっかりと水やりすることができることが最大のメリットです。リプサリスのように、乾燥にも強い植物であれば、水やり頻度も少なくてすみます。
成長が緩慢な植物
すぐに大きくなってしまうような植物の場合は、頻繁に植え替える必要がありますが、トックリランや胡蝶蘭のように成長が緩慢な植物が向いています。また、パキラ、シェフレラ、アローディアなどは成長しても、切り戻しや剪定することで鉢とのバランスを保つことができます。
水やりの余分な水を排出し、鉢内の通気のためになくてはならない鉢底穴。しっかり水やりすることで、鉢内の空気の入れ替えや、培養土の微塵などを洗い流します。水やりはたっぷり鉢底から流れ出るまでが基本ですが、鉢底穴を端に寄せたことにより、ハンギングでもしっかりと水やりと水きりができます。
室内に観葉植物を置くと、つい気になるのが鉢受け皿の汚れ。水やりのあと、土やほこりが静かに溜まって、気づけばお皿は小さな“生活感”の温床に。
しかも傷つきやすくて、なかなか落ちない。
そんな“ちょっと見せたくないもの”を、そっと隠してしまいました。鉢の中に収まった受け皿は、フォルムを邪魔せず、静かに役目を果たします。
ただのデザインアクセントに見えるこの段差。水やりのたびに鉢を移動するときの“持ちやすさ”を考えて生まれたものです。
指が自然にかかる深さ、土が入ったときの重心、植物とのバランス、そして全体のフォルム。視覚と機能の両面から、何度も検証を重ねたかたちです。
さらに、下段(小径部)の直径は約10cm。この段差を活かせば、10cm径の穴やリングを使ったハンギングツールやポットスタンドにもすっと収まります。見た目にも、使い心地にも、ちゃんと理由がある段差です。
見下ろしても見えない“アシ”。それが美しい鉢の秘密です。斜め上からは鉢底の脚が見えず、植木鉢は少し浮遊しているかのように感じられ、シンプルな鉢のシルエットを邪魔しません。
脚があっても底を簡単に拭くことができるように、なめらかな形状や大きさなど細部までこだわりました。この小さな5つの脚が、常に鉢を浮かせて、鉢穴からの通気を促す大きな役割を担います。
しっとりとした心地よい手触り、独特の質感。
ながく使って欲しいからこそ、素材にもこだわりました。
トロケルの植木鉢の素材は、石灰石が主原料の素材を使用し、
石油由来プラスチックの使用量を削減し、焼却時のCO₂排出も抑えます。